この時期になるとバラへの関心が蘇る

バラを育てるようになったのは、2001年の5月からだから、もうじき丸3年になる。ということで、今は3回目の冬剪定の時期である。


剪定は、手をつけるまでは面倒に思うが、始めるとすぐに楽しくなる。成長したときの姿を思い描いて、必要な枝を残し、不要な枝を切り取る。つるバラなら、その後で誘引だ。壁やフェンス一面に花が咲くよう、想像しながら枝を固定していく。


新しい葉が展開しはじめる3月。バラは成長が早いので、毎朝見るたびに、前日までとは違う葉が展開していたり、蕾がついていたりするのをみるのが楽しい。
そして5月の開花。楽しみは頂点に達する。


四季咲きのバラなら、その後も花は咲きつづけるが、枝はびゅんびゅん伸びて見苦しくなり、病気や害虫もわんさかやってくる。
チュウレンジバチだのホソオビアシブトクチバだの、バラを育てるようになるまで、そんな虫がいるなんて想像もしていなかった虫たちが、我が家の庭にもやってくるのだ。


最初の年は、会社から帰ったら、どんなに遅くても家に上がらずに庭に直行し、懐中電灯と殺虫剤を持って巡回していた。毎晩、必ず数匹のイモムシが、バラの葉(時には蕾)を食べていた。
2年目から、情熱が薄れた。去年は、伸び放題のシュート(若い枝)の林に入っていくことすら希になった。バラたちは病害虫の被害をまともに受けた。肥料もロクにやらなかった。枯れはしないが、衰弱する株もあった。


そして4年目の今。バラたちは健気に生きている。最初の年みたいな溺愛は出来ないけれど、せめて見守ることは止めないようにしよう、と思う。
冬剪定をしていると、バラへの関心が蘇ってくる。さて、今年のそれは、梅雨を乗りきることが出来るだろうか?