会話って難しい

会話はキャッチボールなので、言葉を投げないと始まらない。でも闇雲に投げればいいというわけではなくて、相手にキャッチボールをする意志があり、こちらに注意を向けていることを確認してから投げることが必要だ。相手が横を向いているときに投げると、ケガをさせてしまうことがある。
あと、こちらは何でもない球を投げたつもりでも、相手にとって強すぎたり、意図しない球種だったりして対処できず、やはりケガをさせてしまうこともある。厄介なのは、相手にはこちらの意図が分からないということ。怪我をしたものにとっては、怪我をしたという事実がすべてだ。こちらの意図など関係ない。普通にキャッチボールをするつもりで投げたのか、意図的に速い球を投げて怪我をさせようとしたのかは、相手には分からない。だから、こちらが同じ球を投げたのだとしても、二人の関係や経緯、その時の状況によって相手の心証は異なる。
そもそも、キャッチボールって危険なものなんだ。やる人は、その危険性を認識していなければならないし、それでも事故が起こることはある。絶対安全なキャッチボールなんてありえない。それを望むなら、キャッチボールを諦めなくてはならない。だから、十分に注意しつつ、残った危険性を受け入れてやるしかない。
難しいけど。