id:editechさんの疑問に対して

『当該特許がいまなお「発明」として有効なものなのかどうか、現在行われているすり合わせ・クロスライセンスなどによる紛争解決処理が消費者にとってよいことなのかどうかはまた別問題だと思います。
最終的なコストは消費者に転嫁されるわけですから、結局はコストの問題に行き着きます。また、GUIというものを準公共財的なものと考えると、今回のものは一企業の発明とした場合、その社会的コストを無視できるほどのものかどうか慎重に判断すべきであると思います。』
うーん、まず「発明」としての有効性だが、これは今回の判決をみてもわかるように有効だ、ということになるのだろう。ヘルプの出し方として誰も使わないのであれば、言うまでもなく『発明』として価値がなくなるわけだが(ちなみに特許権の存続期間は出願から20年、維持するにもお金がかかるので、いらない特許は権利放棄するのが普通)。GUIは準公共財だから特別扱いすべきだ、というのはどうかなぁ。結局はコストの問題だというのはその通りだが、むしろ「土地問題」みたいなイメージかもしれない。自分の土地に足を踏み入れたいならカネをよこせ。イヤなら入ってくるな、みたいな。今回のは、ジャストが踏み入ってきたのが松下はもう足を踏み入れなくなった土地で、しかも(他にも道はあるが)駅に行くのに良く通る道の一部の土地、みたいな感じかなぁ。ちょっと違う上に答えになってないか。