昨日の「ARIA The ORIGINATION」最終話

とりあえず朝起きて1回だけ観た状態での感想。あとで追記するかも。

ARIA The ORIGINATION」最終回、思っていた通り、灯里がARIAカンパニーで初めて制服を着たシーンから始まり、思っていた通りアイちゃんとのシーンで終わった。密かに思っていた通り、「ウンディーネ」の調べにのせて。
めちゃめちゃ過剰な期待を寄せつつ観たせいか、正直言って先週の方が泣けたし、原作最終回の方が泣けた。良かったんだけど「想定の範囲内」、というか、自分の期待を上回る突き抜け方はしてくれなかったかな。
3期は、いつも少しづつ「原作の先」を見せてくれていたように思う。それがとても自然で、私の見たいものを見せてくれていたので、当たり前のように思っていた。
でも最終回は違った。逆に、少しづつ足りなかったように思う。シチュエーションは同じでも「あはっ、アリシアさんだ」がなかったし(あの台詞があるとないとでは、灯里の心情がずいぶん違って見える。その後の泣きのシーンはとてもよかったけれど)、アリシアさんが灯里に、もっと早くプリマへの昇格試験を受けさせることが可能だったと告白したときの、灯里の受け答えもずいぶん削られていた。シャッターを開けるときのシーンを見ても、灯里の漠とした不安感みたいなものを(おそらく意図的に)あまり見せないようにして、アリシアさんと一緒にいられない不安に収斂させた、という気がする。だからこそ付け足されていたアリシアさんの引退セレモニー。それは必要なシーンだったのだろうけど(アリシアさんが泣いたのはちょっと「らしくない」ような気がしたけれど)、でも私は、そこに尺を割くより郵便屋さんとのやり取り(「おっちゃん、初めて会った日に言っただろ? 嬢ちゃんは立派な水先案内人になれるってな」)をもっとちゃんとやって欲しかったし(いや、正直言ってここで泣くだろうなと思っていたので肩透かし、というか)、原作ラストシーンの先、アイちゃんとの日常も(ほんの少しでいいから)見せて欲しかったと思う。すごく贅沢な、3期のARIAだからこそ感じた不満なんだけどね。