10/03:「ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝 ~永遠と自動手記人形」@新宿ピカデリー

10/03(木)

定時後すぐに会社を出て、大門駅から大江戸線で新宿。西口地下から丸の内線沿いに歩いて「B7」出口から紀伊国屋書店の地下に出るはずだったが、途中で間違えてしまった。まだまだ修行が足りない。
18:25ごろ新ピカに到着。発券してトイレに入ったら、開場のアナウンス。25分前とはずいぶん早い。コーラを買って、シアター3に入場。席はH-14。I-15がベスト席、って前回も思った気がする。上映開始前後に結構なお客さんが入ってきて、最終的には半分近く入ったような気がする。残念ながら、中盤過ぎまで後方で、ポリ袋の音がガサガサと耳障りだった。シアター3、音響は文句ないが、映写が暗く、ややピンが甘い気がする。
8回目のヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝。今回は集中するポイントを絞って観ることにした。ポイントは、ベネディクトと一緒に、エイミーに手紙を届けに行ったテイラーの心情。テイラーは、イザベラになってからのエイミーを見たことがない。テイラーが知っているのは、髪が短く、眼鏡もかけていないエイミーだし、そもそもその頃の記憶が薄れている。この状態のテイラーが、現在のイザベラを見て、どういう心情の変化を起こすのか、というのを重点的に見ていたのだけれど、最初、呆けたようにイザベラとベネディクトとのやり取りを見ていたテイラーが、徐々にエイミーのことを思い出し、イザベラと重ね合わせ、イザベラが今も自分のことを思っていてくれていることを知る。ありがちなのは、どこかでスイッチが入ったように気持ちが切り替わるような描写なのだが、この一連の気持ちの移り変わりが、途切れることなく連続的に描写されている。ストーリー的には特に目新しいものはないのだけれど、こういう繊細な心理描写と、それを動画に落とし込む制作体制みたいなものが、この映画を特別なものにしているんだなあ、と改めて思った。体制がしっかりしていても、アニメーションが芸術である以上、どうしても「人」についてくるものが多くあるはずで、京都アニメーションがこれからも、このクオリティの作品を生み出し続けてくれるのか、残念ながら確信は持てないのだが、信じて待ち続けたいと思う。
この日は、新宿三丁目から副都心線に乗り、田園都市線こどもの国線と乗り継いで、駅からはカミさん運転の車で帰宅。