09/11:「ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン 外伝~永遠と自動手記人形~」@新宿ピカデリー

09/11(水)

 

会社の定時が17:45で、火曜日の18:45@グランドシネマサンシャインは開演20分前に到着したのだが、この日の18:30@新宿ピカデリーはぎりぎり。しかも、東京は夕方ものすごい雨が降り、近くまで地下を通っていくと余分な時間がかかる。結構テンパった状態で定時ダッシュし、エスカレーターを駆け下りて(比喩的表現)大門駅から大江戸線、新宿で新宿線に乗り換え、新宿三丁目。雨が止んでいることに賭けて、伊勢丹のところで地上へ。幸い誰も傘をさしていない。速足で新ピカまで行き、発券してすぐ入場。喉が渇いているが、コンセは行列だったので、4F奥の自動販売機でお茶を買い、トイレに行って、着席したのは開演5分前。余裕といえば余裕だが、全身汗だくの状態。扇子でばたばた扇いで汗を鎮める。席はN-19で、ほぼベスト席。場内女性が多いなと思ったが、あとで考えたらレディスデーだったのか。入りは6~7割だろうか。普段あまり京アニ作品を観ない人もいるかもしれないし、どうかな、と思っていたのだが、上映中はほぼ無音が保たれ、皆が映画に集中しているのが感じられてとても良い雰囲気だった。

前日のグランドシネマサンシャインBESTIAは、Viveらしい倍音多めのやや突き刺さる高音に加え、音圧高目で少し辛いところもある印象だったが、ここ新ピカのシアター1はさすがの安定感。音量は大きすぎず適正で、デビュタントの舞踏会シーンでのオーボエなど、わずかに高音強調気味かな、と感じる部分もあったが、低域の抑制は見事。おかげで映画に没入することが出来た。前回ここに来たときは、EJアニメシアターの後だったので、派手で外連味のある音に聞こえたのだが、やはり評価は直前に聞いた音に影響されるなぁ。

3回目なので、ストーリーもセリフもおおむね頭に入った状態で観ているわけだが、それだからこそ、という場面もたくさんある。例えば冒頭で、ライデンに向かう船に乗るテイラーの唇の動きとか、2度目以降だともうそれだけでうるっと来る。イザベラになる前のエイミーの髪が短い理由とか、にもかかわらずテイラーが髪を伸ばしていることとか。エイミーがテイラーを大事にしていたことが伺える。翌12日にはチネチッタLiveZoundで観る予定なので、イザベラが何故決まった時間に屋敷から出てくるのか、考えてみようと思う。

エンドロール、たぶん席を立った人は一人か二人だけだったと思う。Special Thanksとして表示される、この作品に(表立って)関わっていない人たちのお名前を見ながら、無意識に手を合わせた瞬間に、抑えきれない感情が襲ってきて大量の涙が出てきた。もう仕方ない。あの出来事のせいで、すべてが決定的に変わってしまったことは認めざるを得ないのだ。

涙を止められないまま劇場を出て、歩きながら徐々に落ち着きを取り戻す。小田急新宿駅から快速急行唐木田行き。亜沙美は連日の残業で、ちょうど町田で合流できるタイミングだったので、カミさんに迎えに来てもらい、ファミレスで遅い夕食を摂って帰宅。