07/03:「羊と鋼の森」@109シネマズ川崎

07/03(火)

定時後すぐに会社を出て、京浜東北線で川崎へ。ラゾーナ川崎ABCマートでしばらく靴を眺める。普段履きのモカシン(デッキシューズとか)が欲しいのだが、なかなかイメージに合う靴がない。眺めただけで店を出て、109シネマズへ。ジンジャエールを買って入場。シアター10は初めて。定員72名と、ここで一番小さな劇場。席はエグゼクティブシートのF-5で、隣のF-6の方がセンターに近かったかも。劇場の音響的には、そんなにバランスは悪くないと思うのだが、フロント右側で、特定の周波数の音が割れるというか、何かに共振しているような音がする。ピアノでいうと、右から1/5ぐらいの鍵盤を叩いた時の(比較的高い)音で、劇中の演出なのか劇場の問題なのかわかりづらかったのだけれど、劇伴でピアノ以外の楽器でも、同じような音程で音色が変わっていたので、多分劇場の問題なのだと思う。あと、前に「レディ・プレイヤー・ワン」を観たシアター1もそうだったけど、上映中に室温が変わりすぎ。途中で2回ぐらい、かなり室温が下がって辛かった。女性だと耐えられない人がいそう。
公開から時間が経っている割に入りは良くて、20人以上入っていたと思うが、8席しかないエグゼクティブシートは5つ空いている。109シネマズは、会員になっていれば差額なしでエグゼクティブシートに座れるので、これだけ空いているというのは、普段あまり映画を観ない人が多いということで、マナーの良くない人がいる可能性が高くなる。そう思って覚悟していたのだけれど、後半に向け、映画の力に囚われて無音になる客席の中で、一番煩かったのは隣りの席に座った(エグゼクティブシートの)男性だった。静かな場面で不意に音をたてて身体を動かしたり、アルミ缶のスクリューキャップを「プシュ!」と音をたてて開けたりするのは、こういう作品ではやめてほしい。
作品自体は、映像もきれいだし、ピアノの調律師という題材も良いし、キャストの芝居もとても良い。ただ、なんというか、後半にいろいろ詰め込みすぎじゃないかなぁ。前半のゆったりした感じは良かったけれど、後半に向けての伏線をもっと前半に埋め込んでおけたんじゃないかと思う。あと、ピアノのキャスターを回したりして微調整をする場面が出てきたけれど、セリフでちょっとした説明があっても良かったんじゃないだろうか。でもまぁ、とても良い映画。「リズと青い鳥」と同じくらい、息をひそめて(調律を)見守る感があった。もうちょっと音響の良い劇場で観たかったかも。ここも(右前の共振?を除けば)それほど悪くはないのだけれど。
ロビーのトイレに行った後、京浜東北線横浜線こどもの国線で帰宅。前日の睡眠時間が短かったので、夕食後シャワーを浴びてすぐ就寝。睡眠不足の割には、映画を観ているときには眠くならなかったので、やっぱり良い映画だったのだと思う。