消えた少年たち

asaminochichi2004-06-17

朝、小田急の下りに乗っていたら相武台前と座間の間で停車し、「厚木〜本厚木間で線路に人が侵入ため運転休止」のアナウンス。しばらく停車した後、「点検したが、侵入した人を発見できなかったので注意運転を再開」という内容のアナウンスとともに走り出した。あとで「安全が確認されたため」と言い直したけれど、最初からそう言うべきだったんじゃないかなぁ。ま、正直といえば正直なのだけれど。

月曜から読みはじめた、オーソン・スコット・カードの「消えた少年たち」を読み終わった。カードは、かつて短編集や、長編の「ソングマスター」、「エンダーのゲーム」、「死者の代弁者」を読んだことがあって、どれも大泣きした記憶がある。「ソングマスター」なんて、出張帰りの新幹線の中で涙が止まらなくなったし、「死者の代弁者」も、研修所の昼休みにいきなりそういう場面に到達しちゃって、真っ赤な目で講義を受ける羽目になった。だから今回は、上下巻500ページという長い物語の3/4までを通勤途中に読み、そろそろヤバイかなというところから先は自宅で読んだ。
そんなに泣けなかったな。少しは泣いたけれど。
面白くなかったとか、感動しなかったとか、そういうわけではない。何というかなぁ、泣けないのはほんのちょっとしたことなんだ。逆に言えば、自分が泣けるかどうかと、物語性みたいなものはあまり関係ない。切ない物語ではあった。そして、救いのない物語。いや、宗教的には救いがあるのだろうけれど。
すごく映画向きの題材だなぁ、と思っていたら、映画化の話があるんですね。きっと良い映画になると思う。それから、続編はあるのかなぁ。あってもおかしくない終り方だし。

写真はパット・オースティン。イングリッシュローズ。濃いオレンジ色が特徴的。放っておくと結構伸びてしまうので、春に強剪定したのだが、そのせいで成長が遅く、花数も少なかった。剪定はほどほどというのが大事ですかね。