F-1エンジンレギュレーションを考えてみた

今日からF-1アメリカGP。アメリカGPというと、すごーく昔はワトキンス・グレンあたりで、その後はロングビーチ、ダラス、フェニックス、ラスベガス、デトロイトといった市街地で行われる事が多かったように記憶しているが、現在はインディアナポリスで行われている。

さて、F-1の安全性向上とコスト削減のため、エンジンのレギュレーション変更の検討が行なわれている。今のところ、エンジンのライフ延長案と、2.4リッターV8案が出ているらしい。
BMWはエンジンライフ延長案(数レースを1基のエンジンで戦う)を推しているらしいが、これってエンジン屋さんにとってはマズイんじゃないの?自分のところのエンジンが他のチームに太刀打ちできなかったら、数レースは惨めなレースで恥を晒す事になるんだから。
2.4リッターV8案も、エンジンパワーは下がるだろうけれど、開発コストの低減にはなりそうにない。部品数はいくつか減るだろうが、それだけのことだ。
ということで、何らかのリミッターを付ける必要があるのではないか。具体的には、回転数か吸入空気量かガソリンの量を制限するしかないのでは?
回転数制限は、いろいろなカテゴリで行われている。F3000とか。15000rpmぐらいに制限すればいいんじゃないかな。エンジンブローも減るし、佐藤琢磨には良いかも。
吸気を絞るのは、F3その他で長い実績がある方法だ。これも実質的に15000rpm程度で頭打ちになるように、エアリストリクタの形状を決めれば良い。規制に合致しているかどうかの判定も、一番簡単である。
でも個人的には、ガソリン量の規制がいいと思う。要するに「燃焼効率勝負」になるわけで、環境問題を睨んだときに一番説得力のある規制だし、内燃機関の技術課題として本質的なものだから、一般車両の改良にも役立つだろう。規制としては、「一定時間当たりの燃料の量」での規制、すなわち、毎秒何ccまでしか流れません、というガソリン流量リミッターを設ける。リミッターだけだと、リミッター下流にサブタンクを付けて、低負荷時にそこにガソリンを貯めておいて・・・というのを防げないので、サブタンクを装着不可能にするような規制も設けなくてはならない。
でも考えてみると、ガソリン量規制だと開発コストは上がっちゃうなぁ。出来るだけ希薄燃焼させようとするから、エンジンブローの可能性も高くなる。佐藤琢磨には不利かも。かといって、回転数や吸気を絞るのは、技術的見地からはあんまり面白くないしなぁ。